自販機が取り組んでいること

オゾン層を守るために
太陽から発せられる紫外線は、ある一定以上になると生命体に異常をきたします。
わたしたちがそのようなことになっていないのは、地球のはるか上空にあるオゾン層という部分のおかげです。
自販機には、従来フロンという化学物質を用いて冷却を行っていました。
しかしその研究開発により、地球上オゾン層を破壊する原因物質であることが分かりました。
そのため、徐々にオゾン層の破壊する可能性が低いフロンを使用するようになりました。
しかし、オゾン層の破壊は免れたものの、新しいフロンでは二酸化炭素が増加してしまうために、地球温暖化の原因となりました。
そのため、2000年以降では環境にやさしい炭化水素や二酸化炭素などの冷媒を用いて飲料などを冷やすようになりました。
こういった努力によって、自販機によるオゾン層の破壊対策と地球温暖化対策の両方を叶えられるようになったのです。
省エネへの取り組み
先ほどあげた例以外にも、自販機では様々な省エネ対策を行っています。
例えば、自販機のあるビルや場所の明るさを検知するセンサーやタイマーなどによって、自販機の照明をコントロールするシステムがあります。
これにより、使用頻度の低い夜の時間帯は電力を抑えることができます。
熱や空気を逃がしにくい真空断熱材で自販機を作ることで、内部の熱や冷気をとどめ、省エネ効率を上げています。
夏の午後は一日の中で最も気温が上がるため、冷房を使うところが多くなり、電力需要が高まります。
その際、自販機では一時的に冷却運転をストップさせ、電気使用量をおさえています。
現在では、日本のほとんど全地域でこの機能が搭載されています。
こういった省エネ対策を少しでも知って、私たちもできることから注意していけると良いかもしれませんね。